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●週刊メールマガジン バックナンバー 2012年01月05日発行分 ━━━━━━━━━━■□■週刊・建設ニュース■□■━━━━━━━━━━
2012/ 1/ 5 No.442
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本工業経済新聞社
https://www.nikoukei.co.jp/
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
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≪ＮＥＷＳピックアップ≫
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●維持更新時代に突入／２０１２年新春インタビュー／前田国交相
２０１１年９月に国土交通大臣に就任した前田武志氏。東日本大震災の復旧
・復興、災害に強い国土づくり、建設業の再生と発展。多くの課題に対しての
舵取りを担う１年間。建設業界にとっても「転換点」となるだろう２０１２年
に向け、前田大臣に豊富や意気込みを聞いた。前田大臣は、今後は維持管理、
更新の時代で、そういった事業については地元を熟知している地元企業が受注
すべきと話した。また、入札制度の課題にも触れ、制度見直しに向けた検討に
着手していると述べた。
―社会資本の維持管理の課題について
前田 つくるときは一律の基準でつくるが、それぞれの地域で違いがあり、
年数が経てばその差は大きくなる。個々の施設に対してどういう機能を優先さ
せるのかということも含めて対応する必要がある。アセットマネジメントとい
うと言い方は適切ではないかもしれないが、そのぐらいのつもりで取り組むべ
き課題。
―除雪や災害対応などの地域維持事業についての考えは
前田 雪国においては過疎化、高齢化といった問題もあり、建設企業も減少
している。こういったところで、「建設産業の再生と発展のための方策２０１
１」で提案された地域維持型ＪＶを活用し対応できればと思う。この制度も、
これからやっていこうという試行錯誤の段階のもので、地域ごとの要求も違っ
ている。細かい対応が必要になる。いずれにしても除雪や災害対応といったも
のは、社会資本が維持管理、更新の時代になってきている中で、マネジメント
という意味で非常に重要になっている。
―被災地域で技術者、技能者が不足している課題は
前田 技能者、技術者の不足や労務費の上昇の問題は聞いている。現在、被
災地での状況把握に努めている。国、地方公共団体などから連絡協議会を立ち
上げた。協議会において実態を把握し、知恵を出し合って前に進んで生きたい。
―そういったことも含めて今後の入札制度のあり方は
前田 地元の企業が地元を熟知している。公共施設の「お守り」をしてくれ
るような地元の企業ができるだけ受注できるような形がいいと思う。それが地
域経済の活性化にもつながる。発注のあり方に問題点がある。競争入札で、予
定価格を事前公表して、結果くじ引きで決めるという本末転倒な状況が見られ
る。（入札制度を根本から見直そうとすれば）会計法の関係などクリアすべき
課題があり、それに対しての検討には着手している。
―持続可能な低炭素・循環型社会の構築に向けて
前田 ゼロエネルギー建物や都市とったものを目標に、施策をいろいろ打ち
出している。まずは、先駆けとして公共の庁舎、学校建物を率先的に進めるべ
き。被災地においてモデルになるような事業を実施し、それを全国展開させた
い。
―具体的には
前田 学校建物のゼロエネルギー化について、文部科学省と国土交通省で検
討委員会を立ち上げる。１月25日に第１回会議を開く予定になっている。生徒
たちも、自分たちの学校がエネルギー効率がいいものになって二酸化炭素排出
が抑えられているとなれば興味を持つ。環境教育としても非常にいいと思う。
また、次期通常国会に、低炭素まちづくり促進法を提出すべく、今準備を進め
ている。今言ったような住宅や建築物に対して税制上の支援などに取り組みた
い。
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≪編集後記≫
今年もドラマを見せてくれた『箱根駅伝』。特に神奈川大学の選手が、タス
キを渡す直前で転げ回った場面ではハラハラしました。建設業界は今年、どん
なドラマが待ち受けているのでしょうか。（Ｊ・Ｉ）
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